健康で美しい素肌を維持していくために、まずは皮膚について学んでいきましょう。
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まず、【皮膚】とはどこの部分を指すのでしょうか。
実は皮膚は3層構造になっており、図のように 上から【表皮・真皮・皮下組織】と名前が付いています。
この3つの層をまとめて【皮膚】と呼びます。
皮下組織は皮膚の中では最も骨に近い部分となります。
簡単にイメージするなら皮下脂肪のことで、
骨や内臓を衝撃から守る役割、体温を保持する役割があります。
その厚さは体型や部位によって異なり、例えば、細身体型の方は比較的皮下組織が少ないと言えます。
部位で言えば、衝撃を受けやすい臀部や、内臓が密集している腹部は特に皮下組織が多く、守る必要がある場所ほど厚さがあるのがよくわかります。
一見、皮膚らしくないですが、これも皮膚の一種なのです。
冒頭の図で見るとずいぶん厚い層のように見えますが、真皮の厚さはわずか約1ミリ〜2ミリです。
とても薄い層ですが、真皮は皮膚の本体とも言われており、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などで構成され、皮膚の張りや弾力を維持するために重要な役割を担っています。
イメージするなら、指で押してもぷるんと跳ね返ってくるゼリーやこんにゃくのような層で、下から表皮を支えています。
つまり、真皮が健康で若々しい状態であれば、笑った時にクチャっとできるシワも跳ね返し、元の状態を維持することができるのです。
表皮は皮膚の中では最も表面に位置し、様々な外的刺激から皮膚そのものを守るという重要な働きをしています。表皮には神経はありますが、血管はない為、表皮の傷は出血しません。
厚さは真皮よりもさらに薄く、なんと約0.09ミリ〜0.2ミリです。
ティッシュペーパー1枚分をさらに1枚ずつに分けた、あのペラペラの紙の状態が大体同じ厚さになります。
とっても薄いですね(汗)
なので、洗顔時にゴシゴシこする、硬い器具や機器で強くマッサージするなどの行為はとても負担がかかっているので注意が必要です。
また、表皮は皮膚の中で唯一、外見として見える部分になるため、見た目の美しさに関わる重要な部分と言えます。
つまり、肌を美しくする基本は表皮を健康に保つことから始まります!
次のページ『皮膚の構造【表皮の仕組みと働き】』ではその表皮について、さらに詳しくお伝えしていきます^^