たんぱく質と肌の関係

たんぱく質と肌の関係

肌の土台を作る最も大切な栄養素“たんぱく質”

身体におけるたんぱく質の占める割合

肌や髪、筋肉、骨、内臓、白血球、赤血球、ホルモンなど、私たちの身体のほとんどがたんぱく質でつくられています。

全身の約2割を占めており、水分を除けば固定分の約半分程度をたんぱく質が占めています。

体内のたんぱく質の活用は、生命維持に関与されている部位が優先されるので肌、髪、爪は後回しにされてしまいます。

その為たんぱく質不足の影響が出やすい部位となります。

たんぱく質不足が原因の一つとして考えられる体の不調

たんぱく質不足が原因の一つとして考えられる体の不調

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たんぱく質が不足することでの肌への影響

乾燥

潤いのある肌と潤いのない肌,天然保湿因子(NMF)

お肌のバリア機能の役割を果たす角質層内にある『天然保湿因子(NMF)』は角質層内の水分を保持する役割を持っています。

この天然保湿因子の約半分を占めるのがたんぱく質を構成するアミノ酸です。

このアミノ酸でできている天然保湿因子が減ってしまうと、肌は乾燥し潤い不足になってしまいます。

 

 

 

アレルギー症状の悪化

ダメージを受けやすい皮膚

角質層を構成する「ケラチン」という線維性たんぱく質の特性により保護作用に長けている為、硬く強靭で化学物質や外的刺激に強い抵抗性を持っています。

しかし、たんぱく質が不足することで角質が脆くなり、バリア機能の低下により外的刺激の影響を受けやすくなり痒みや炎症、アトピー性皮膚炎の症状の悪化などが起こりやすくなります。

シワ・たるみ・弾力の低下

シワ・たるみのメカニズム

お肌の真皮層に存在するコラーゲンやエラスチンはアミノ酸を材料に体内でつくられるたんぱく質の一種です。

特にコラーゲンは真皮の70%を占めます。

本来コラーゲンは網目状に張り巡らされ、エラスチンはコラーゲンを繋ぎ止めることで肌のハリや弾力を支えてくれていますが、たんぱく質が不足することでコラーゲンとエラスチンの生成が追いつかなくなると網目構造が壊れてしまいます。

真皮という土台が崩れることでシワやたるみの原因になります。

ニキビ・毛穴の詰まり

角質肥厚による肌トラブル

表皮を構成する約90%以上を占めるのはケラチノサイトと呼ばれる細胞で基底層から有棘層、顆粒層、角質層へと形、成分、働きを変化していく特殊な機能をもった細胞です。

基底層で生成されたケラチノサイトは上に向かって押し上げられ、各層を移動していく中で最終的にケラチンからなる角質細胞となり、角質に留まったのちにアカとして剥がれ落ちていきます。

ケラチノサイトもケラチンもたんぱく質からできています。

従って、肌の生まれ変わりにはたんぱく質が必要です。

たんぱく質が不足してしまうと、肌の生まれ変わりが上手くおこなわれなくなり、角質が溜まることで毛穴を塞ぎ、詰まりやニキビなどのトラブルの原因になります。

 

 

くすみ・シミ

シミができるメカニズム

ターンオーバーが上手くおこなわれず角質が溜まることでくすみが発生したり、メラニン色素の排出がスムーズにおこなわれないことで、シミやくすみの発生や悪化に繋がりやすくなります。

まとめ

●肌や髪、筋肉、骨など私たちの身体のほとんどがたんぱく質でつくられています。

●生命維持に必要な部位からたんぱく質が活用されていく為、たんぱく質が不足してしまうと髪や肌などから影響が出てしまいます。

●たんぱく質が不足すると乾燥、アレルギー症状の悪化、シワ・たるみ、シミ・くすみ、ニキビ、毛穴トラブル等様々な肌トラブルが起こりやすくなります。

是非健康な肌を維持する為にも日常的にたんぱく質を摂取するようにしましょう!

 

 

次回はたんぱく質を含む食材や効果的なたんぱく質摂取についてお話ししていきたいと思います。