美肌の基本!皮膚の新陳代謝を徹底解説!

美肌の基本!皮膚の新陳代謝を徹底解説!

美肌の基本!皮膚の新陳代謝を徹底解説!

【新陳代謝(ターンオーバー)】という言葉を聞いたことはありますか?

新陳代謝は肌の健康を維持するためにとっても大切な肌機能の一つです。

まずは代謝について知識を深めましょう。

<<目次>>

1.皮膚の新陳代謝とは?

2.新陳代謝が低下する要因

3.新陳代謝を促進するには

4.まとめ

皮膚の新陳代謝とは?

表皮と呼ばれる部分の皮膚を構成する細胞は、全て基底層にある基底細胞から誕生します。

そのため、基底細胞は新しい細胞を生む「お母さん細胞」と呼ばれたりします。

皮膚の新陳代謝とは?

お母さん細胞は細胞分裂によって新しい細胞を生み出します。

簡単に言えば自分の分身を増やすということです。

これが毎日絶えず行われることで、基底層からは常に新しい細胞が生まれます。(STAGE1)

新しい細胞が次から次へと生まれてくるため、先に生まれたお兄さん細胞達は下から上へと徐々に押し上げられて移動していきます。(STAGE2)

皮膚の新陳代謝とは?

有棘層、顆粒層(STAGE3)と上層へ移動していき、角質層(STAGE4)に来る頃には細胞はとても薄くなります。

細胞の心臓とも言えるが無くなります。

つまり、どの層にある細胞も最初は基底層で誕生したものであり、少しづつ形を変えながら角質層まで上がってくるわけです。

そして角質層に到達する頃には細胞の心臓とも言える核が無くなり、細胞は死んでしまいます

こうして、誕生から28日経過した頃、細胞は役目を終え、剥がれ落ちていきます。

これがいわゆる垢(アカ)フケのことです。

垢がはがれると、また一段下の角質細胞が表層へ出てきてしばらく経つとアカとなって剥がれていくというサイクルを繰り返します。

このようにして細胞は生まれ変わりをしているのです。

まとめると、健康な皮膚は細胞が28日周期で常に生まれ変わっています。

この生まれ変わりのことを新陳代謝(ターンオーバー)と言います。

新陳代謝が正常でない肌は、いつまでも古い角質細胞が剥がれず肌表面にたまり、様々な肌トラブルを引き起こしてしまうのです。

皮膚の新陳代謝とは?

新陳代謝が低下する要因

●加齢

加齢により少しづつ細胞も衰え、細胞分裂のスピードなどが低下するため、年齢とともに代謝は低下しやすくなります。

日焼けの跡が戻りにくい、傷の治りが前より遅くなったという方は代謝が低下している可能性があります。

●洗顔不足

メイクを落とさずにうっかり寝てしまったなんてこともあると思いますが、これを1度行うだけでも代謝はものすごく乱れます。

洗顔をしないと1日分の自分の皮脂や、メイク用品の油分が皮膚表面に留まったままになります。

そしてその油分がノリのような役割を果たし、古い皮膚(アカ)が剥がれようにも剥がれなくなってしまいます。

そうすると古い角質細胞が蓄積し、皮膚の生まれ変わりのリズムが崩れてしまいます。

朝の洗顔に関しても、水洗いのみで済ませることをおすすめしている記事がありますが、アトピー肌や敏感肌でカブレが出ている方など、相当な乾燥肌でない限りは寝ている間も結構な皮脂が分泌されます。

古い皮脂が長時間皮膚表面にとどまると、毛穴の詰まりを招くほか、酸化して肌の老化を促進してしまいます。

朝も洗顔を行い、皮脂をしっかりと洗い流すことをおすすめします。

●過保護なスキンケア

保湿が重視される女性のスキンケアにおいては、沢山の化粧品アイテムを使用することが良しとされる傾向があります。

しかし、過剰なスキンケアはかえって逆効果になってしまうことがあります。

化粧品はあくまでも不足した潤いを補うものなので、肌が欲しがっている以上に与えることは、肌を油漬けにしているだけになってしまいます。

特にクリームは油分量が多いアイテムで、保湿オイルとなれば油そのものになります。

それほど乾燥もしていないのにこうしたアイテムを使い続けていくと、新陳代謝だけに限らず、肌の様々な機能が怠けていきます。

必要以上に化粧品を塗り重ねることは皮膚の生まれ変わりを妨害してしまうので気を付けましょう。

●紫外線・日焼け

紫外線はガラス窓などはもちろん、人の肌の奥にまで侵入して細胞にダメージを与えます。

そのため、紫外線が強くなると肌細胞達は防御対策を行い、肌を守ろうとするのですが、その働きの一つが、角質層を分厚くして壁を作るという働きです。

新しい細胞が角質層に到達するまでは通常約14日ほどかかりますが、紫外線を浴びた場合はこのスピードを速め、角質細胞の厚さを増やすことで紫外線を防御するのです。

真夏でも駅まで数分くらいなら黒くならないし、日焼け止め無しでいいかな?とつい油断してしまいがちですが、実はたった数分でこのような代謝周期の乱れが起きるので紫外線対策を正しく行うことも必要です。

●血行不良

新陳代謝の維持には血行の良し悪しも重要です。

新しい細胞を作り出す役割のお母さん細胞(基底細胞)は、十分な栄養がなければ細胞分裂をすることができません。

(女性が出産するにも相当な栄養とエネルギーが必要ですよね。それと同じです。)

ではその栄養はどこから供給されるのか?

化粧品で皮膚の表面から栄養を補えればベストですが、化粧品は塗るだけでは浸透しないので、これだけでは肌はどんどん飢餓状態になります。

このことについては『イオン導入の効果①』で詳しく解説しています。

一般的なスキンケアでは表面から栄養はもらうことができないので、実はお母さん細胞は血管から栄養をもらっています。

私達が食事で摂取した栄養が血液によって運ばれるのです。

そのため、血流が悪いと十分な栄養が運ばれず、代謝の低下を招いてしまいます。

新陳代謝が低下する要因

新陳代謝を促進するには?

では、代謝を促進するにはどのようなものが効果的でしょうか。

いくつかご紹介します。

●正しい洗顔

上記でお伝えした通り、皮脂や汚れが長時間残ってしまうと代謝低下の要因となります。

基本は朝・晩1日1回ずつ洗顔をし、特にすすいだ後にメイクがきちんと落ちているかをよく確認しましょう。

アイラインやアイシャドウのラメなど、鏡でよーく見るとしっかり残っていることがあります。

細かい部分は面倒でも綿棒やコットンを使って落とす一手間が大切です。

●肌質に適したスキンケア

潤いが不足してしまうことは良くないですが、与えすぎも良くないです。

化粧水だけで十分潤う人もいれば、乳液まで塗らないとカサカサしてしまうという人もいます。

肌質や季節によって肌が欲しがっている潤いの程度は全く異なります。

不足せず、過保護にもなりすぎないように自分の肌質をきちんと知り、肌質に適した量を与えることが大切です。

一度も肌を調べたことがないという方には肌質分析をおすすめしています。

⇒あなただけの美肌の参考書を手に入れよう!【肌質分析とは】

新陳代謝を促進するには?

●紫外線対策

紫外線の対策時期は肌質によっても異なりますが、基本は3月下旬〜10月下旬あたりまでとなります。

この期間は日焼け止めの使用を行い対策しましょう。

●入浴

入浴は体や肌の血行を促進するのに最も効果的な方法です。

シャワーで済ませるのではなく、湯船にゆっくり浸かって温め、じんわり汗が出るくらいまで浸かることで血流を促進することができます。

しかし、ここでポイントなのは顔の血行を良くすることです。

どうしても顔だけは湯船から出ているので、冬場は意外と効果が高まりません。

特に女性はメイクなどによる影響で汗腺という汗をかく器官が衰えており、頭皮からは汗が出るものの、顔から汗がかけないという人が増えています。

せっかくの入浴の効果を高めるためにも顔の皮膚温度を上げ、発汗や代謝を促進するホットパックなどの活用をおすすめしています。

CAマッサージ&ホワイトパック

●イオン導入

新陳代謝を促進するには?

化粧品は塗るだけでは皮膚の奥まで浸透せず、せっかくの美容成分などを栄養として与えることができません。

しかしできるだけ加齢の影響を遅らせ、代謝の良い肌を維持したいですよね。

そこでご紹介したいのがイオン導入です。

イオン導入は塗るだけでは入らない化粧品の成分を肌の奥まで浸透させ、細胞に栄養を与えることができる方法です。

細胞そのものを強化するので、代謝機能だけではなく肌の保水機能や皮脂量なども改善されていきます。

イオン導入の効果とは

イオン導入であれば改善の難しいニキビ跡の凹凸なども代謝機能の回復・強化によって目立ちにくくすることができます。

新陳代謝を促進するには?

この写真の詳しい改善ヒストリーは『ニキビ跡のクレーターがたった2ヶ月で…』の記事でご紹介しています。

その他の改善例はこちらから

まとめ

皮膚の新陳代謝は細胞の生まれ変わりを指し、美肌維持の主軸となっていることがお分かりいただけましたでしょうか?

普段の何気ないケアやメイクの中にも代謝を妨げてしまう要因があるので、まずは普段のスキンケアを見直してみてくださいね。