サロンでも最もご相談の多いお悩みがニキビ・ニキビ跡です。
その中でも、なんとかニキビ自体は出来にくくなったものの跡が消えない、凹凸やクレーター状になって残ってしまったというご相談がよくあります。
このページでは凹凸・クレーター状のニキビ跡について、その原因やメカニズム、改善策までお伝えします。
目次
特に注意!ニキビ跡になりやすい赤ニキビ・黄ニキビとは
ニキビにも軽度のものから、重度のものまで、形成段階があります。
その中でも、特に赤ニキビと黄ニキビが跡を残しやすく、凹凸になりやすいです。
ニキビのできるメカニズムや形成段階については別ページで詳しく説明しているので省略しますが、赤く腫れ上がり炎症を伴ったニキビが赤ニキビ、さらにそれが悪化して膿を持った黄色っぽいニキビが黄ニキビとなります。
なぜ凹凸・クレーターになるの?
赤ニキビや黄ニキビは、炎症を伴っているのが特徴です。
炎症が毛穴の浅い部分や皮膚の表面におさまってるうちは、適切なスキンケアで治癒することもあります。
しかし、皮脂が旺盛で菌の繁殖が早すぎたり、何度も同じ場所にニキビを繰り返していると、炎症が広範囲・皮膚深部にまで及んでしまうことがあります。
一度ニキビができた部位はダメージを受けているため、同じ場所にまたできると次第に修復力が弱まり、悪循環になっていきます。
そうして炎症が皮膚の奥深く、真皮や皮下組織にまで至ると、真皮に広い範囲の壊死が起こってきます。
つまり、一部の細胞が死んでしまうので、皮膚が正常に再生(新陳代謝)されず、凹凸のままになってしまうのです。
ニキビを無理に潰すことも凹凸の原因になります。
自分ではニキビの表面だけを潰したつもりでも、皮膚はとても薄いため、爪の先が皮膚の奥まで傷つけている可能性があります。
表皮の最下層にある基底細胞や、さらにその下の真皮層にまで傷が入ると、新陳代謝が正常に行われず、傷ついた細胞の修復が上手くいかなくなってしまいます。
特に真皮は新陳代謝のスピードが非常に遅く、表皮の生まれ変わりのスピードが28日に対して、真皮は生まれ変わるのに5年〜6年かかると言われています。
そのため、真皮にまで傷がついてしまうと改善には相当な時間がかかり、元に戻すのは困難と言われるのです。
以上のことを踏まえると、少しでも凹凸を改善するためには細胞の修復・再生を行う新陳代謝機能(皮膚の生まれ変わり機能)をいかに促進できるかということがポイントになります。
新陳代謝がよく分からないという方は『美肌の基本!新陳代謝を徹底解説!』の記事を読んでみてくださいね。
次の項目で具体的な対策をご紹介していきます。
凹凸やクレーターを治す方法は?
改善策には細胞の修復や生まれ変わりの仕事を果たす、新陳代謝という機能を高めることがポイントとお伝えしました。
沢山の美容法の中から今回は代表的なものや、よく相談を受けるものについて、フェイシャルスタイリストの見解を加えながらご紹介していきます。
かかる費用や手軽さなどで考えれば、化粧水やクリームなど身近なアイテムで治癒できるのが一番ですよね。
しかし残念ながら、上記で解説した通り、クレーターは細胞の壊死や損傷が原因です。
「ニキビ跡に効果的な化粧水」「保湿が大事」などとオススメされている記事もよく見かけますが、結論から言うと、単に化粧品を塗るだけ・保湿するだけでは凹凸やクレーターが改善されることはまずありません。
ただし、保湿をすることで肌の潤い度が増すと光の乱反射が起きやすくなるため、角度によっては凹凸が目立ちにくく感じるということはあり得ます。
浅い傷であればこれで十分という方もいるかもしれません。
クレーターではなく、色素沈着系のニキビ跡に関しては、美白成分入りの化粧品を使うことで効果が期待できることもあります。
ご自身のニキビ跡の重症度や、タイプを見極めるようにしましょう。
美容皮膚科やクリニックなどで受けられる治療で、剣山のように6本〜12本ほどの針が並んだ機械を肌に押し当て、スタンプを押すように小さな穴を開けるものです。
方法とその目的は
・皮膚に開けた穴から有効成分を浸透させ代謝を高める
・皮膚を針で傷つけることによって再生を高める
です。
医師の元で行う治療という点では、安心感を感じる方も多いのではないでしょうか。
(※病院の方針やメニューによっては施術は看護師が行う場合もあるので、不安な方は事前に確認すると良いでしょう)
ただその分、費用面では1回 3万〜4万円を数回繰り返す必要があるため、負担が大きくなりやすいのと、痛みを伴いダウンタイムが必要な点がデメリットではないでしょうか。
もちろん麻酔を使用しますが、痛みに弱い方などは数回繰り返すことが苦痛になってしまうかもしれません。
また、どうしても肌が赤くなる・腫れるなどの症状が少なからずあります。
ダウンタイムをどうするかなども踏まえて選択しましょう。
こちらも同じく皮膚科やクリニックで行っているレーザー治療の一つです。
これは熱の力を利用し真皮に傷をつけることで、治癒力を高めるものです。
熱を利用しているのは、バリアゾーンを通過できるのが唯一、熱・光・電気の3つだけだからです。
そのため、熱を利用しているレーザー治療は皮膚の奥にまで作用することが可能です。
しかしこちらも、1回 5万〜10万ほどで、必要回数となると合計で30万ほどの費用がかかるようなので、お財布と相談が必要という方も多いかもしれないですね。
そして、「皮膚に傷をつける」という点も気をつけなければいけません。
あえて傷をつけることで治癒を高める訳ですが、少なからず健康な細胞まで傷つけてしまうことが考えられます。
非常に稀ですが、火傷のリスクもゼロとは言い切れません。
傷つけることによってデメリットはないのか、将来の肌のことまで慎重に考えての選択が必要だと思います。
とは言え、こうした方法で実際に改善されている方がいるのも事実です。
特に医療機関での治療であれば、改善事例なども多数開示されているので、実際に写真などを見せてもらいながら、不安な点に対して納得できる説明があるかどうかなどで判断するのが良いでしょう。
◆方法4.イオン導入
こちらは皮膚科やエステサロンなど、幅広い場所で導入されており、相場は1回 7千円〜1万円と少しリーズナブルです。
塗るだけでは浸透しない化粧品の有効成分を、電気によってイオン化(電気分解)することで皮下深部まで栄養を与え、新陳代謝機能を始めとする様々な肌機能を活性化するというものになります。
(※化粧品が塗るだけでは浸透しないことについては『化粧品は塗るだけでは浸透しない!?バリアゾーンの存在とは』で解説しています)
有効成分を肌の奥まで届けるという点ではダーマペンと同じですが、全く痛みが無く、ダウンタイムも必要ない、むしろ素人の方でも扱えるほど安全な方法がイオン導入です。
そのため、やり方さえ覚えれば専用のイオン導入器で、自宅にいながらわずか3分のセルフケアでできるというのも大きな利点です。
そしてイオン導入の何より大きなメリットは、クレーター部分だけでなく、肌全体が活性化されるという点です。
例えば、こちらの方はクレーターだけではなくお顔全体の赤黒いくすみも改善され、透明感のある肌になっています。
額や顎付近にまだ数個残っているニキビ自体もすっかり改善されていますね!
(こちらのお客様の改善ヒストリーはこちら)
こちらのお客様もこめかみにやや深めの凹凸がありますが、かなり滑らかになっています。
この方も肌全体が明るくなり、本来の透明感ある肌に戻っているのがわかりますね。
(こちらのお客様の改善ヒストリーはこちら)
このように、イオン導入は一つの肌トラブルに対してピンポイントで行う対処療法ではありません。
従来は避けられていた目の際や唇まで、肌全体に栄養を与えることができ、肌そのものを活性化することができるので、クレーター以外にも気になるお悩みがある方には特におすすめです。
人によっては2〜3ヶ月程で分かりやすい変化が出る方もいます。
しかしデメリットももちろんあります。
デメリットと言えば、1回での変化が地味。。
皮膚の奥まで栄養を与えるだけあって、しっとり感やハリ感はわかりやすいものの、そこからクレーターが良くなるのか…というイメージは1回では少し湧きにくいかもしれません。
また、その分回数を重ねる必要があるのも、人によっては面倒かもしれません。
痛みはなくたった3分ほどですが、頻繁に通うのが面倒、かといって自分でやるのも面倒という方には向きません。
まとめ
いかがでしたか?
大きく分けると改善方法としては「栄養を与えることで皮膚の再生」を促すものと、「あえて傷をつけることで皮膚の再生を促すもの」とに分かれます。
その中で、針を使うもの、熱を利用するもの、電気を利用するものなど手段が異なります。
ご自身が最も安心で納得できるものをご選択くださいね。
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