皮膚の構造【角質層とは】

皮膚の構造【角質層とは】

皮膚の構造【角質層とは】

「角質」と言えば、アカ擦りやピーリングをした時を思い出して頂くとイメージしやすいのではないでしょうか。

皮膚表面を擦り落とすことでポロポロ落ちてくるアカ、あれがまさに角質です。

今回はこの角質の集まりである「角質層」について特徴や働きをお話ししていきます。

●角質層の特徴

角質層は皮膚の中で最も上層部にあり、ケラチノサイトが形を変えて薄くなったものがパイ生地のように約20層積み重なってできています。

皮膚の構造【角質層とは】

その角質層の大きな特徴の一つは、古くなった細胞、いわば死んだ細胞で構成されていることです。

実は、基底層から誕生した細胞(ケラチノサイト)は皮膚表面に向かう過程で核を失い、死んでしまいます。

そして角質層に来る頃にはケラチンというタンパク質でできた硬い細胞となり、時間の経過とともに皮膚表面から順番にアカとなって剥がれていきます。

皮膚の構造【角質層とは】

つまり角質層は死んだ細胞がアカになって剥がれるまで待機しているような層なのですが、死んでいるからこそできる役割がきちんとあります。

次にその役割についてお伝えしていきます。

●角質層の役割

①防壁としての役割

角質層を構成するケラチンは、他の細胞に比べて細胞膜が厚く水に溶けません。

化学物質にも比較的強い抵抗力を持つと同時に、皮膚内部への物質透過を阻止する性質も持っています。

そのため角質層は、外の刺激や侵入物から身体内部を守る壁のような役割を担っています。

死んだ細胞が壁となり、その下の生きた細胞達を守っているんですね!

また、ケラチンは酸には強いのですが、アルカリには比較的弱いため、皮膚表面がアルカリに傾くと角質細胞は抵抗力が弱まり、痒みや赤みを起こしやすい弱った状態となります。

最近、主流の洗顔料やボディーソープが「弱酸性だから肌に優しい」と言われるのはこのような理由からです。

②水分の貯蔵タンクとしての役割

角質層は死んでいる細胞の集まりでありながら、吸水性や保湿性に優れ、水分を蓄えるという役割もあります。

これは角質細胞の中に存在するNMF(天然保湿因子)、角質細胞同士の隙間を埋める役割の細胞間脂質、皮膚表面に分泌される皮脂膜などが、それぞれ吸水性や保湿性を高める役割を果たし、存在しているからです。

こうした保水機能によっても角質層の防御機能は高まり、皮膚表面の抵抗力やバリア機能を維持する要因の一つとなります。

そのため、死んだ細胞でも角質層は常に水分で潤いのある状態にしておくことが大切なのです。

皮膚の構造【角質層とは】


●まとめ

角質層は死んだ細胞の集まりというのは驚きですよね!

死んでいる・古い角質だから不要というわけではなく、角質にも身体内部を守る、保水するという役割があります。

厚さも約20層という基準があり、これより厚すぎても薄すぎても角質層の役割を発揮することができません。そのため、洗顔を怠るなど角質が溜まるようなケア不足、反対に、ピーリングなどによる角質の取りすぎには注意しなくてはいけません。