初心者でもわかる皮膚の構造④【有棘層とは】

初心者でもわかる皮膚の構造④【有棘層とは】

ここでは有棘層(ゆうきょくそう)について解説していきます。

◆表皮の構造から知りたい方は

『表皮の仕組みと働き』

◆角質層については

『皮膚の構造【角質層とは】』

◆顆粒層については

『皮膚の構造【顆粒層とは】

有棘層の特徴

有棘層はその漢字の通り、棘(トゲ)のような突起が出ている細胞で構成されているのが特徴です。

その棘は細胞と細胞の間に橋をかけたようになっており、そこにはリンパ液が流れていて、表皮に栄養を補給する役割を果たしています。

有棘層の特徴

有棘層の厚さは表皮の中で最も厚く、数層〜10層。

数層〜10層と差があるのは、図のように一段下にある基底層が波型になっているのに対し、有棘層からはほぼ水平に並びを矯正しているため、厚い部分とそうでない部分が存在するからです。

有棘層の特徴

ランゲルハンス細胞

有棘層には有棘細胞の他にランゲルハンス細胞が存在します。

ランゲルハンス細胞

この細胞はアレルゲン物質やウイルスなど、外界から侵入してくる異物に対して、最初に認識するという警備員のような細胞です。

異物を認識し情報をキャッチすると、そのあとは免疫システムの司令塔であるリンパ球にその情報を伝達し、リンパ球は異物を排除するための免疫システムを発動させます。

次回は基底層について解説していきます。

◆角質層について知りたい方はこちら

◆顆粒層について知りたい方はこちら