常に顔が赤くてファンデーションが手放せない!と悩んでいる方は意外と多いようです。
しかし、赤ら顔にもいくつかのタイプがあり、それによって対処法も異なります。
まずは赤ら顔のタイプと原因について解説していきます。
赤ら顔のタイプは大きく分けて3つ
◆乾燥・敏感肌の赤ら顔
このタイプは肌が長期に渡って乾燥した状態にあり、肌のバリア機能が弱くなってしまったことが原因で起こります。
刺激に弱い、いわゆる乾燥性敏感肌によくあります。
このタイプは個人差はありますが、肌の赤みだけでなく、化粧品を塗布する際にヒリヒリした痛みがあったり、皮膚がカサカサ剥がれているのが特徴です。
◆脂性・オイリー肌の赤ら顔
こちらは乾燥タイプとは全く正反対で、皮脂分泌が過剰なために起こります。
皮脂分泌が多く、空気と触れた皮脂が酸化し、毛穴やその周囲の皮膚を刺激してしまうことが原因です。
乾燥タイプが主に頬に強い赤みが出るのに対し、脂性タイプは頬のみにとどまらず、皮脂の多いところ全体が赤くなることが多いです。
酷くなると、雪山でゴーグルをかけた状態で日焼けした人のように、目周りだけがくっきり通常の肌色で、あとは全体真っ赤ということもあります。
そして、痛みは全く感じずただ赤いのが特徴です。
赤みとともに毛穴から白い角栓(皮脂のかたまり)がニョキニョキ出ていたり、常にザラザラしているという方は皮脂が原因の赤ら顔です。
◆毛細血管の拡張で起こる赤ら顔
鏡でよく見てみたら、糸ミミズのような赤い線が浮いて見えるという方は、このタイプです。
糸ミミズのような線の正体は毛細血管という細い血管で、本来は透けて見えることはないのですが、何らかの要因で皮膚が薄くなったり、血管が拡張してしまい、皮膚表面から透けて見えてしまうことが原因です。(毛細血管拡張症とも言います)
血管が拡張してしまう要因としては
・先天的要因
・ステロイドなどの薬の副作用
(皮膚が薄くなる副作用があります)
・擦りすぎなどの長期間に渡る強い刺激
などがありますが、原因不明なことも多いようです。
こちらも特に痛みなどは感じないですが、寒い持期は悪化しやすいのが特徴です。
皮膚表面のトラブルというよりは血管のトラブルのため、3つの中ではスキンケアなどで解決するのは非常に難しいとされています。
赤ら顔の改善のポイント
上記でご紹介した通り、赤ら顔と言ってもタイプによって原因が異なるため、対策も異なります。
実際に改善された症例とともに解説していきます。
◆乾燥・敏感タイプの赤ら顔の対策
このタイプは保湿、保護をしっかりしてあげることで随分と緩和される可能性があります。
本来の健康な肌は汗線から適度な汗(水分)と皮脂腺から皮脂が分泌され、この2つがバランスよく混ざることで皮脂膜という天然の保湿クリームを自分で作る働きを持っています。
しかしこのタイプは皮脂膜ができにくく、潤いを保っておくことができないので、化粧品で水分や油分を補ってあげる必要があるのです。
しかし、多くの方はこの化粧品で補うという工程を自分の感覚で決めてしまいます。
何がどの程度不足しているのか、きちんと調べたことはありますか?
何となくベタつくのが嫌だからと言って化粧水だけで済ませたり、面倒だからと言ってクリーム1本で済ませたりしていると、自分の肌に足りていない水分と油分を正しく補うことができません。
お写真の方もずっと独自の感覚でスキンケアをされていたので、まずは肌質検査を行い、ご自身の肌の状態を把握するところからスタートしました。
その後、不足している水分と油分をこのかたのレベルに合わせて補っただけですが、変化は明らかです。
水分が不足している人、油分が不足している人、乾燥のレベルもその方によって異なります。
正しく自分の肌を知ることが改善のポイントです。
肌質検査についてはこちらで詳しく解説しています。
◆脂性・オイリー肌タイプの赤ら顔対策
このタイプは皮脂分泌過剰が原因なので、皮脂をできるだけ抑えることがポイントです。
特にクリームの使用や保湿用オイルの使用など、油分を補うアイテムの使用は、余計に悪化させるので、皮脂を吸着・抑制するようなアイテムを使用し、できるだけ肌をさっぱりさせることが必要です。
しかし、女性のスキンケアアイテムに関しては「保湿」が約束事のようになっており、一般的に皮脂を取り除くスキンケアアイテムが非常に少ないのが現状です。
では、男性用アイテムを使うのは?とよくご相談を受けます。
男性用アイテムの特徴と言えば、確かにさっぱり感を感じやすいものが多いです。
しかし中には、メンソール系の香料を配合することで「スースー」した清涼感を演出し、さっぱりした感覚を作っているというものも多く目にします。
実際はさほど皮脂が取れていないということもあるので、男性用化粧品であれば間違いないということもないのです。
この方も男性なのでそう言ったスキンケア指導からさせて頂き、サロンではクレイパックという脱脂を行うパックを中心にケアしました。
余分な皮脂がきちんと除去できるとこの通り、赤みが消えていきます。
また、赤みだけではなく、実は毛穴の詰まりにも大きな違いが出ています。
白くニョキニョキ出ているのが皮脂詰まり(角栓)です。
皮脂が除去され、肌を刺激するものが無くなったのがわかりますね。
これだけのことでオイリータイプの方は随分変化がでます。
◆毛細血管の拡張タイプ
血管のトラブルのため、スキンケアだけでは改善が難しいタイプです。
そのため現段階では皮膚科やクリニックでの光治療(レーザー)が中心となっていますが、それ以外の方法として、イオン導入という方法をご紹介します。
イオン導入は有効成分を電気分解することによって、塗るだけでは入らない皮下深部まで成分を浸透させ、肌に栄養を与える美容法です。
新陳代謝機能をはじめとした様々な肌の機能を活性化するため、針を使わないアンチエイジングとも言われています。
※詳しくは『イオン導入の効果とは』で解説しています。
症例のお客様は幼少期から右頬に血管拡張があり、いわゆる先天的なタイプでした。
そのため、お客様自身も赤ら顔に関しては生まれつきのようなものだからと諦めており、それよりも年齢によるトラブルを少しでも予防できたらとのことで来店されました。
サロンでもこのタイプの赤ら顔に関しては改善が非常に困難なため、改善に関するお約束をしていませんが、実際にイオン導入を始めていったところ、気がつくと驚くべき変化が出ていました。
そのお写真がこちらです。
頬の毛細血管が目立たなくなっているのがわかりますか?
何がどう作用したのか因果関係を結びつけるのが非常に難しいですが、新陳代謝の向上などが影響しているのではないかと考えています。
このように、赤ら顔のタイプによって気をつけるポイントが異なり、スキンケアだけでも十分解決できるものもあります。
その方にあった治療やスキンケアが必要ですので、まずは一度フェイシャルスタイリストにご相談ください。
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