「美容成分がたくさん配合されている化粧品を選んだのに、なぜか効果がイマイチ…」
「毎日スキンケアしているのに、良くなるどころか年々シワやシミが増える一方…」
「ニキビ用の化粧品を使っているのに、全然ニキビが減らない」
こんな風に感じたことはありませんか?
実はスキンケアをしているのに理想の肌に近づかないのには理由があるんです!!
そう、それは化粧品は塗るだけでは浸透しないためです。
知らずにお手入れしていた方からすれば衝撃的だとは思いますが、皮膚にはバリアゾーンと呼ばれる部分が存在し、化粧品をただ塗るだけではせっかくの美容成分も浸透しないのです。
今ページでは化粧品とバリアゾーンの関係について詳しく解説していきます。
「肌の奥までぐんぐん浸透」は嘘!?
浸透しないといっても化粧品のCMや広告では「肌の奥まで高浸透」や「最深部まで届けます」などの表現がよく使われていますね。
じゃああれは嘘なの?と聞きたくなります。
実は全く浸透しないわけではなく、角質層という皮膚の最も表面には塗るだけでも浸透することができます。
そのため、CMで浸透するという表現を使用する場合は薬事法の規制のもと、必ず「※角質層まで」といった補足がされています。(小さくですが…)
まぁそれでも角質層まで入っているならいいか…と安心したいところですが、角質層はイラストで見るよりも厚さがかなり薄いということを忘れてはいけません。。
表皮だけで0.09mm〜0.2mmなので、その内の角質層というのは大体0.02mm程度という厚さになります。
要は、表皮の半分も潤ってないのです。
最近では「化粧水の浸透を良くする」と謳う【導入液】なるものも出てきていますが、これらも使用したからといって化粧水が角質層より奥へ浸透することはありません。
なぜ角質層までしか浸透しない?成分の浸透を許さないバリアゾーンとは
では、成分はなぜ角質層までしか浸透しないのでしょうか。
これは層を構成する細胞に理由があります。
そもそも角質層という部分は核を失った死んだ細胞で構成されています。
一方、角質層より下の層、顆粒層以下全てがバリアゾーンと呼ばれる部分なのですが、これらの細胞は生きている細胞で構成されています。
生きている細胞はプラスとマイナスの電気を帯びており、そのバリアによって細胞内に物質が浸透することを防御しているのです。
バリアゾーンという働きがないと、皮膚は有害成分だろうがなんでも好き放題に吸収してしまいます。
仮に汚い川の水や、雨が皮膚に付着したらどうでしょう?
様々な感染症を起こしかねないですよね。
お風呂に入ったり海で泳いだりしただけでも、水を吸収してパンパンに水ぶくれになってしまいます(^^;)
そうならないように、身体を守る働きとしてバリアゾーンが存在する為、肌に良い化粧品の有効成分だけは通すという都合の良いことはなく、塗るだけでは死んだ細胞までしか浸透しないのです。
(※一部の薬や、医薬品に関してはこの限りではありません。)
人間の細胞が電気を帯びているということ自体、聞いてもイメージしにくいと思いますが、人間が動作を行うための神経伝達なども全て電気によって行われており、人は死んでしまえば電気がなくなります。
(死んでしまった人の心電図は電気の反応がなく、波形が一直線になりますよね)
実は人間と電気はとても深い関係があるのです。
話を戻しましょう。
このような皮膚の構造上、どれだけ成分の良し悪しや配合量にこだわっても、塗るだけであれば入るところは同じ。
ほとんどの美容成分は必要なところまで届いていないということはお分りいただけたでしょうか?
そう考えると、どの化粧品を使ってもイマイチ効果を感じにくいとうことが不思議ではないことがわかりますよね。
塗るだけのケアは無意味なの?
では、ただ塗るだけのケアは意味がないのでしょうか?
もちろんそうではありません。
角質層は最も刺激を受ける部分なので、しっかり保湿して整えておくことが必要です。
特に、角質層には角質細胞の他に、セラミドといった保湿成分が存在しており、こういった成分が不足してしまうと乾燥しやすくなります。
そのため、こうした角質層の働きをよくする成分に関しては、補うことに意味があると言えます。
しかし、できるだけ長く若々しい肌を維持するためには顆粒層以下の生きている細胞へ栄養を届けることが必須です。
特に、新しい細胞を作り出している細胞は基底層にあるため、基底細胞が弱ると肌の元気が失われることになります。
塗るだけのスキンケに関しては、すればするほど若々しい肌に蘇るというような効果を得るのは難しいと考えましょう。
バリアゾーンのケアはどうすればいいの?
では、バリアゾーンのケアはどうすればいいのでしょうか?
化粧品の成分が届かないのなら衰えていく一方?と考えてしまいますね。
実は一つ方法があります。
それはイオン導入です。
イオン導入は電気を利用して美容成分を皮下深部まで浸透させることができる唯一の方法です。
そのようなことが可能になるのは、熱・光・電気の3つだけはバリアゾーンを通過できるからです。
実はこの3つだけは皮膚表面から角質層を通過し、さらにその奥にあるバリアゾーンまで届くことができます。
一つ一つ解説していきます。
◆熱
お風呂に入った時などに体の内側からポカポカ温まりますが、これはお風呂の熱いお湯が体内に染み込んで入ってきているからではないですね。
洋服を着ただけでも体が温まるように、入浴もまさに熱だけが伝わっている状態です。
お湯の熱だけが皮膚表面からバリアゾーンを通過して身体内部まで伝わっているということです。
実際にサーモグラフィーなどでも、皮膚表面そして身体内部まで熱が伝わっていく様子などを見ることができます。
サーモグラフィーで体温の変化を見ている様子
◆光
光もまた皮膚表面からバリアゾーンを通過して皮膚内部まで侵入することができます。
例えば紫外線です。
紫外線はガラス窓さえ通過し、肌の奥まで入ってダメージを与えることは有名ですね。
光もバリアゾーンを通過することができるのです。
◆電気
先にお伝えした通り、人間は細胞に電気を帯びているため、電気であれば通すことができます。
例えば医療で用いられる電気ショックを与える機器で考えてみましょう。
正常に動かなくなった心臓に電気で刺激を与えるというものですが、その使い方は直接心臓に当てるというわけではありません。
胸のあたりに装置をスタンバイし、皮膚の上から電気のショックを与えますね。
これで心臓が正しい動きを取り戻すのは、皮膚の上から流した電気がバリアゾーンを通過し、心臓周りの筋肉や臓器まで伝わったからと言えます。
このように上記3つだけはバリアゾーンを通過することができるのです。
そのため、熱、光、電気は様々な美容法に応用され利用されています。
例えば熱は赤外線などを用いた美容機器があり、光はレーザー治療などが身近ではないでしょうか。
しかしこの中で唯一、美容成分を一緒に皮下深部まで届けることができるのが電気だけなのです。
そのため、イオン導入という方法では電気を利用し、美容液などの有効成分を電気分解することによってバリアゾーンへ浸透させます。
化粧水や美容液の本来の効果を発揮させるために、イオン導入はとっても画期的な方法なのです。
きちんと肌の細胞に栄養が行き渡ると、細胞が活性され、バリア機能・治癒力・殺菌力など肌の力そのものが働いてくれるようになります。
違いは一目瞭然ですね。
ただ塗るだけのスキンケアと、必要なところへ栄養を与えた肌ではこれだけの差が出ます。
イオン導入についてのより詳しい解説はこちらをご覧ください。
まとめ
バリアゾーンの仕組みについておわかり頂けたでしょうか?
せっかく手間とお金をかけてするスキンケアですから、効果を実感できるスキンケアを行ってくださいね。
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