そろそろ生理かな…と思った頃に肌が荒れてきたり、ニキビが増えるという女性は多いのではないでしょうか。
人によってはただでさえお腹が痛くなったり、体がだるくなったりと憂鬱なのに肌まで荒れてしまったら気分は最悪ですよね。
しかし生理前にニキビができるのには理由があります。
そのメカニズムを知ってポイントを押さえたスキンケアを行えば、生理時期のニキビを極力最小限に抑えることができます。
生理前にニキビができるメカニズムと、スキンケアのポイントをご紹介します。
なぜ生理前にニキビができるの?
なぜ生理前には肌が荒れたりニキビが増えるのでしょうか。
これにはホルモンバランスが大きく関係しています。
女性は通常生理予定日の約2週間前くらいになると排卵が起こり、それと同時に黄体ホルモン(プロゲステロン)というホルモンの分泌が高まります。
黄体ホルモンには赤ちゃんの元となる受精卵が子宮内できちんと育つように、子宮の環境を整える役割などがあります。
赤ちゃんを授かるためには欠かせないホルモンです。
しかしその一方で、黄体ホルモンは皮脂分泌を促進する働きがあるため、いつもと同じようにケアをしていても毛穴に皮脂がたまりやすく、菌の繁殖などが起こりやすい状態になります。
その結果、ニキビができやすくなるのです。
逆に生理が終わってから次の排卵日までは卵胞ホルモン(エストロゲン)というホルモンの分泌が高まり、皮脂分泌は抑制され、肌の調子が良い時期に入ります。
生理前のスキンケアのポイント
肌荒れやニキビはホルモンによる皮脂の増加が原因です。
しかし、ホルモンがしっかりと機能しているということは逆に考えれば健康の証と言えますし、ホルモンを自分でコントロールすることは非常に困難です。
そのため、できるだけスキンケアで皮脂をコントロールしていきましょう。
◆油分のコントロール
生理前は嫌でも皮脂が出るわけですから、まずは余計な油分を与えないことです。
そもそも基礎化粧品は不足したものを補うためにあるので、足りている、もしくは多すぎるのであれば与える必要がないと考える方が肌の健康を害しません。
しかし中には、化粧水・乳液・クリームといった基礎化粧品を日々のルーティンで深く考えずに塗ってしまっている方も少なくないようです。
化粧品のアイテムにはそれぞれ役割があり、乳液やクリームと呼ばれるテクスチャーのものは油分を補う目的で使用します。
そのため、自分自身の皮脂が多くなる生理時期の使用は注意する必要があります。
例えば、生理時期にいつも額にニキビが増えるという方は特に額の皮脂分泌が多くなっている可能性があります。
生理予定日が大体ずれることなく把握できる方であれば、予定日の2週間くらい前からはニキビの出やすい部位の乳液を控える、量を減らすなどコントロールすることで皮脂過多の状態を避けられます。
ただし、乳液やクリームを避けて化粧水のみで済ませてしまうと、とどうしても乾燥が気になってしまう、明らかに乾燥が激しいという方は無理は禁物です。
この場合は、化粧水の水分が蒸発してしまいやすいタイプを選定している可能性があるため、化粧水から見直してみましょう。
◆朝・晩の洗顔
最近は朝は水洗いだけで済ますという方も増えていますが、アトピーでかぶれがあるなど、よほどの乾燥を起こしていない限りは日常的に洗顔料の使用をお勧めします。
特に生理前の皮脂増量時期に入ったら、朝・晩1回ずつの洗顔を行うようにしましょう。
寝ている間も皮脂は分泌されているので、朝一度、皮脂をしっかり落として清潔にしてあげることが大切です。
また、洗うときはニキビの出やすい部分から先に泡をのせ、10秒〜15秒後に他の部位に泡をのせて洗うといふうに、時間差をつけて洗うことで余計な洗いすぎ、乾燥を防ぐことができます。
◆入浴をする
衛生上の面から生理中は湯船に浸からずシャワーのみという方もいると思いますが、生理前〜生理中は入浴することをおすすめします。
本来、皮膚は毎日生まれ変わっており、古くなった皮膚は垢となって剥がれていきます。
しかし、通常よりも皮脂が多くなっている状態の時、皮膚表面はベタ付きやすくなっているので、皮脂がノリの役割を果たし、垢が剥がれにくい状態になります。いわゆる、古い角質が溜まった状態です。
こうして目に見えないレベルの垢でも知らずのうちに蓄積してしまうと、毛穴の入り口を塞ぎ、毛穴を詰まらせる原因となります。
入浴することで角質をしっかりとふやけさせ剥がれやすくすること、血行を良くして新陳代謝の低下を防ぐことが重要です。
その他にも、入浴は肌だけでなく、体が温まることによる生理痛の予防・緩和にもつながるので、生理痛を感じやすい方は是非取り入れていただきたいです。
◆腸内ケア
生理前になると便秘がちになるという方も多いと思います。
便秘はニキビの悪化に繋がるため、このことも生理前の肌荒れの要因の一つと考えられています。
そこで生理前は特に腸内ケアが大切です。
まずオススメしたいのはビタミンC。
実はビタミンCは乳酸菌のエサとなり、葉酸やビオチンなどを合成する他、良い腸内菌(善玉菌)を増やし、便秘を解消する作用があります。
ニキビの炎症を鎮静するのにも効果的なので、一石二鳥です。
ビタミンCは体内に貯蔵できないのでサプリメントなどで摂取しましょう。
◆プロと一緒に自分の肌質を把握する
スキンケアの難しいところは肌質の数だけ正解があるということです。
Aさんには合っていてもBさんには合わないこともあります。
加えて日本は四季があり、季節によって肌状態が大きく変動するそのため、自分で状態を判断してコントロールするのはそう簡単ではありません。
そんな時はプロと一緒に自分の肌質を徹底的に把握してみるのも方法です。
フェイシャルスタイリストサロンでは、肌質分析を用いてその方の肌質を把握し、人によって異なるニキビの原因からお調べしていきます。⇒肌質分析の詳細はこちら
そして肌質分析の結果を軸に、専属のフェイシャルスタイリストが「ニキビに悩まない美肌作りを自分で身につけていく」ためのスキンケアレクチャーをさせて頂きます。
従来のエステサロンのように、単に「ニキビケアをしてもらいに行く」のでは、ずっと通い続けなければいけません。プロの手を卒業した後も、ニキビに悩まない肌を自分の手で維持できるよう、一緒に美肌作りを学んでいただくことをコンセプトにしています。
生理が不規則で対策ができないという方や、とにかく早く治したい!という方は、一度ご相談くださいね。
⇒肌質分析を受けた方のニキビ・ニキビ跡改善例を見る
まとめ
人の肌は万人共通ではないため、これさえすれば絶対に良くなる!というものではありませんが、悪化を防ぐために生理前の肌の傾向やスキンケアのポイントを押さえておくことは大切です。
より、個人的なアドバイスを受けたい方は、LINEやメールでも肌相談を行っています。
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