毎年、春の訪れと同時に気になることといえば花粉症ですよね。
花粉時期は目や鼻の痒みといった典型的な症状の他に、肌が荒れてしまう、肌も痒くなるなどの症状でお悩みの方も多いのではないでしょうか?
特に敏感肌の方や、アトピー性皮膚炎の方はとてもデリケートになり、スギやヒノキにアレルギーがなくても肌荒れしてしまうことがあります。
しかし、事前にしっかりと対策をすることで症状を和らげることは可能です。
スキンケアのポイントや対策方法をご紹介します。
花粉症対策はいつから始める?
花粉と言っても細かく見れば様々な種類の花粉があり、実は1年中何かしらの花粉は飛んでいます。
しかしその中でも患者数が圧倒的に多いのが、皆さんご存知のスギによる花粉症です。
スギ花粉のピークといえば地域差はありますが、3月〜4月がピークだと言われます。
では対策は3月からで良いのでしょうか?
答えはNOです。
症状が出始めるのは個人差もありますが、東北や北海道を除いては1月後半には花粉が飛散し始めます。
そのため、特に毎年の症状が酷い方、敏感肌やアトピー性皮膚炎の方は、1月に入った頃から意識して準備しておく必要があります。
特に肌は荒れてしまってからではコンディションを整えるのにとても時間がかかるので、早めに対策しましょう。
春以外に症状が出るという方は、スギ以外の花粉の可能性もあるので、アレルギー検査などを受けてみてくださいね。
花粉症時期の肌の状態
花粉の時期は様々な要因でバリア機能が低下した状態になっています。
細く見てみましょう。
◼︎冬場の乾燥により角質層が脆くなっている
冬場に乾燥の影響を散々受けた後にやってくるのが花粉です。
冬に長期間、乾燥にさらされていた角質層はNMFや細胞間脂質(セラミド)が減少しており、水分を保つ機能が低下しています。
つまり、水分自体が少なくカサカサしやすい状態です。
そして、細胞間脂質などによってしっかりとくっつきあっていた角質細胞同士が剥がれやすくなり、ささくれのようにめくれてしまいます。
これが酷くなると、いわゆる粉をふいた状態で、ヒリヒリした痛みや、化粧品がしみるといった感覚を伴うことがあります。
また、角質細胞同士が水分によってしっかりとくっつきあっていれば様々な刺激を跳ね返してくれるのですが、めくれあがった角質細胞と角質細胞の隙間からは花粉や細菌が入り込みやすくなり、痒みや湿疹が伴いやすくなります。
掻いたりこすったりすることで余計に角質がもろくなってしまうので注意が必要です。
◼︎皮脂膜の不形成
皮脂はべたつくという理由からあまり良いイメージを持っていない人もいるかもしれませんが、皮脂も大切なバリア機能の一つです。
皮脂は暖かくなると同時に分泌量が増えますが、花粉の時期は季節の変わり目で以外とまだ寒い日もありますね。
また、日中と夜の気温差が激しいのもこの時期の特徴です。
こうした時期は皮脂分泌機能が十分に対応できず、皮膚表面を守るための皮脂膜を上手く作ることができません。
こうした理由から皮膚に直接花粉が付着しやすく、すぐに湿疹や肌荒れを起こしてしまうということが考えられます。
花粉症時期のスキンケアと対策方法
<<スキンケア、メイクのポイント>>
◼︎可能な限りメイクを控え、刺激を減らす
メイク用品自体、基礎化粧品と違って肌を整える目的では作られていないため、多少なりとも肌に負担がかかります。
特にラメなどは洗顔後も肌に残っていることが多く、知らずのうちに肌に刺激を与えていることもあります。
皮膚が薄く油分も少ない目元は特にデリケートなので、アイメイクなどは極力控えて悪化を防ぎましょう。
◼︎帰宅後はすぐに洗顔し、顔についた花粉を落とす
外出から帰宅したら、できるだけ早く洗顔して花粉が長時間肌に触れないようにすることが大切です。
帰宅時に関わらず、自宅から職場までの通勤後や、外回りの多い方は合間で一度すすぎ洗いをするのがベストです。メイクをしていてどうしても洗顔やすすぎ洗いができないという方は、濡らしたハンカチで優しく拭うようにして肌についた花粉を取り除きましょう。
できればその後はジェル状の化粧水など、あまりべたつかないもので保湿しましょう。
◼︎保湿・保護を高めるスキンケアをする
【保湿】は化粧水などで水分を与えることを指します。
対して【保護】は、皮脂膜の代わりを果たすように、乳液などで油分の膜を作り肌を守ることを指します。
花粉自体にはアレルギーはないとう方は、いつもよりも保護をしっかりと行うことで、十分肌荒れを防ぐことができます。
しかし、花粉症と認定されている方は、油分が多すぎると余計に花粉が付着しやすくなり、かえってアレルギー反応が出やすくなることもあります。
クリームや保湿オイルを使用している方は、乳液などの油分の軽いアイテムで保護しましょう。
そして理想を言えば、このようなスキンケアを冬から万全にしておくことが大切です。
前述の通り、冬の時点で乾燥に対するケアができていないと、春に対応しにくくなります。
乾燥肌や敏感肌の人は苦手な冬の時期だけでもエステサロンなどを活用して、普段より入念に整えておくと良いでしょう。
<<生活に関してのポイント>>
◼︎マスクやメガネを使用する
外出時はマスクやメガネを使用しましょう。
ただし、マスクによってはワイヤーの部分が擦れてしまい、頬に刺激が生じてしまうことがあります。
最近はワイヤーのないポリウレタン素材でできているものや、花粉成分を水に変えてくれる高機能マスクなども登場していますので、肌に負担なくガードできるものを選びましょう。
◼︎洗濯物は部屋干しする
洗濯物を外に干すと、花粉が付着してしまいます。この時期は部屋干しにし、上着などは外でよく花粉をはらってから玄関へ入るようにしましょう。
<<症状を出にくくする対策法>>
◼︎薬の使用
症状自体を抑えるということでまず思いつくのはお薬だと思います。
一度症状が出ると仕事も集中できず、女性はメイクもボロボロ…と散々な状態になってしまうこともあるので、そんな時にお薬というのは頼りになりますね。
しかし、薬はあくまでも症状を抑えるという一時的なもの、そしてどんな薬にも必ず体への影響があります。
特に「抗コリン」成分が配合された薬では、副交感神経を抑制する作用があります。
すると逆に交感神経が優位になるため、血管の収縮や唾液の減少などが起こります。
(極度の緊張に陥った時がこの状態に近いです。緊張が酷いと手先が冷たくなったり口がカラカラになったりしますよね)
そうしたことから、口の渇きや粘膜・肌の乾燥、血流不足などが副作用として起こります。
命に関わる副作用ではありませんが、美容の視点から見ればあまり好ましいことではありません。こうした影響があることも踏まえて上手く活用しましょう。
◼︎体質改善で緩和する
上記のような理由や健康意識から、できるものなら薬を取り込みたくない、可能であれば根治に近い対策をしたい!という方もいるでしょう。
そんな方も諦めないでください!
最近では薬を使わず体質改善によって症状を緩和する方法が注目されており、「治ったのか?」と思うほど症状が出なくなったという体験談も多く出ているようです。
その中でメジャーになってきているのが、乳酸菌を摂取する対策方法です。
実はアレルギー症状には腸菅の免疫細胞が大きく関わっていることがわかっています。
乳酸菌を積極的に摂取することで腸内環境を整え、免疫細胞を強化することができると症状緩和につながるというものです。
「健康美」がテーマのフェイシャルスタイリストサロンでは、できるだけお客様にお薬を摂取せずに症状を緩和してほしいという思いから、ニチニチ製薬さん開発の【乳酸菌フェカリス+CE】を取り扱い、ご愛用頂いています。
乳酸菌会では有名な製薬会社さんの膨大な研究の結果が沢山詰まった安心・安全のサプリメントです。
乳酸菌には様々な種類があり、菌によって期待できる効果が異なります。
ニチニチ製薬さんの研究の結果、代表的な乳酸菌の中で、死滅したエンテロコッカス・フェカリス菌という乳酸菌が免疫細胞を強化する力が最も優れていることが分かったのです。
フェカリス+CEでは、ヨーグルト1000カップ(100mlのヨーグルト)分に値するフェカリス菌が摂取できます。
こうしたサプリメントも、1月の症状がまだ出ていない頃から早めに摂取し始めることで、症状が緩和されやすくなります。
これまでなんとなくヨーグルトは摂取していたけど症状の緩和が見られないという方は、是非お試しくださいね。
まとめ
花粉症対策は春になる前の1月頃から早めに対策することが大切です。
症状を出にくくする準備をしっかり行い悪化を防ぎましょう。
スキンケアはしているものの、どうしてもこの時期は肌が敏感になる、ピリピリするなど不安定になってしまうという方は、肌トラブルを専門に扱うフェイシャルスタイリストサロンにご相談ください。
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